JPEGの品質でファイルサイズはどれだけ変わるか 品質95から40まで写真3枚で実測しました

品質95を100%としたときの割合の3枚の平均を比べた棒グラフで、品質85では61.9%、品質40では30.2%になっていることを示していますIT・仕事術

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この記事でわかることをまとめました

ブログに載せる写真をJPEGで保存し直すとき、品質の設定でファイルサイズがどれだけ変わるのかを、私が実測しました。

結論です。今回の写真3枚を、Pillowで品質95・85・75・60・40の5段階に保存し直した場合、品質95を100%とした割合の平均は、品質85で61.9%、品質75で53.9%、品質60で35.0%、品質40で30.2%になりました。

割合の基準は品質95で保存したファイルです。元のファイルと比べると、品質85では元の104.8〜105.5%で元より大きく、品質75では元の91.3〜91.9%でした。

図1:一番低い品質40では、ファイルサイズが品質95の約3割になりました

品質95を100%としたときの割合の3枚の平均を比べた棒グラフで、品質85では61.9%、品質40では30.2%になっていることを示しています
図1:品質95を100%とした割合の、3枚の平均です。

図1は、品質95で保存したファイルの大きさを100%として、3枚の平均を棒グラフにしたものです。

調べた写真と保存の方法をまとめました

素材は、このブログの記事用に用意した写真3枚です。夜の通り、建物の外観、ボトルの棚で、いずれも900×1200pxのJPEGです。

元のファイルの大きさは、夜の通りが217,784バイト、建物の外観が210,187バイト、ボトルの棚が226,196バイトです。

私はこの3枚を、Pillow(Pythonの画像ライブラリ)で品質95・85・75・60・40の5段階に保存し直しました。3枚×5段階で、15点のファイルができました。寸法は変えていません。

ファイルサイズは、保存したファイルの実測値です。割合は、品質95で保存したファイルの大きさを100%として計算しました。

写真3枚×品質5段階の全15点の実測値を表にまとめました

写真品質ファイルサイズ(バイト)品質95に対する割合SSIM
夜の通り95370,403100.0%0.998572
夜の通り85228,33961.6%0.996711
夜の通り75199,46453.9%0.989438
夜の通り60126,55834.2%0.952431
夜の通り40109,38329.5%0.940559
建物の外観95358,349100.0%0.998049
建物の外観85221,20661.7%0.996085
建物の外観75193,23853.9%0.986085
建物の外観60125,27935.0%0.941176
建物の外観40108,20030.2%0.926808
ボトルの棚95382,128100.0%0.998125
ボトルの棚85238,53662.4%0.996570
ボトルの棚75206,45454.0%0.989007
ボトルの棚60136,57735.7%0.958319
ボトルの棚40117,43130.7%0.945056

3枚の平均:品質85では約6割、品質40では約3割です

品質品質95に対する割合の平均SSIMの平均
95100.0%0.998249
8561.9%0.996455
7553.9%0.988177
6035.0%0.950642
4030.2%0.937474

品質ごとに分かったことをまとめました

  • 品質85では、割合の平均が61.9%になりました。品質95から85へ下げると、今回の写真3枚では、大きさは約6割になりました。
  • 品質75では、割合の平均が53.9%で、品質85との差は8.0ポイントでした。
  • 品質60では、割合の平均が35.0%まで下がりましたが、SSIMの平均も0.950642まで下がりました。品質75のSSIMの平均は0.988177なので、下がり方が大きくなっています。
  • 品質40では、割合の平均が30.2%で、品質60との差は4.8ポイントでした。大きさの下がり方は小さくなる一方で、SSIMの平均は0.937474まで下がりました。
  • SSIMの平均は、品質95で0.998249、品質85で0.996455、品質75で0.988177でした。

SSIMは「元のJPEGファイルとの近さ」を表す数値です

SSIMは、1に近いほど比べる相手に近いことを表す指標です。

今回、比べる相手は元のJPEGファイルです。元のファイル自体がすでにJPEGなので、SSIMは「無劣化の元画像との近さ」ではありません。「元のJPEGファイルとの近さ」を示しています。

そのためSSIMは、元のファイル自体の画質を評価する数値ではありません。

品質95で保存し直すと、元のファイルより大きくなりました

品質95で保存し直したファイルは、元のファイルに対して168.9〜170.5%の大きさになりました。

元のファイルの保存品質は分からないため、この増え方から元の品質は推定していません。

図2:品質40と元のファイルの違いは、私の目視ではっきりとは分かりませんでした

夜の通りの中央部分を切り出し、元のファイル、品質95、品質75、品質40を同じ大きさで並べて比べられるようにした画像です
図2:夜の通りの中央部分を切り出し、元のファイル、品質95、品質75、品質40を同じ大きさで並べました。

図2は、夜の通りの写真の中央部分(元の座標で左上300・500から300×300px)を切り出したものです。

この表示の大きさでは、品質40と元のファイルの違いは、私の目視ではっきりとは分かりませんでした。違いの判断は、SSIMの数値で行っています。

この実測を読むときの範囲をまとめました

  • 元の写真は900×1200pxで、すでにJPEGとして保存されていたファイルです。カメラから取り出したばかりの大きな写真では、割合の出方が変わる場合があります。
  • 品質の数値は、保存に使ったPillow(内部のJPEGライブラリ)での設定値です。ほかのソフトでは、同じ品質の数値でも結果が変わる場合があります。
  • SSIMは元のJPEGファイルとの比較です。元のファイル自体の画質を評価する数値ではありません。

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